キツネの話

別にシリーズ化していませんよ（笑）

これは、2年前のカナダで撮った、クロスフォックス。
私、狼も好きですがキツネも好きです。

家の周りにもホンドキツネがいて、たまに見かけます。まだ小さめの子が多いです。

これも小学生の頃の、夏。
夕ご飯を食べた後の夕暮れ時に、車庫から畑の方を向いて飼い猫と座って涼んでました。ちなみに猫は「茶々」といいますｗ
茶々はとっても甘えたさんで、常にスリスリしている子なんですが、ふと動きが止まり、畑の方角を凝視していました。本当に目が釘付け状態。
どした？って呼んでも反応が無いので見つめている方を見たら、
それはそれは立派なキツネがこちらをお座りして見つめていました。
私、今でもあんなに立派なキツネは見たことがありません。
暫く見つめ合っていましたが、（多分数秒なんですが、長く感じました）、立派な尻尾がふわっとしたかと思うと立ち去りました。
急いで追いかけましたが、姿は見えず。
なんの、不思議なオチはありませんよ、ただ本当に立派なキツネを見ただけ。
しかも相手もこちらを観察していたという。

もう一つのちょっと悲しいキツネの話。

２０年ほど前かな、実家へ返る山道にキツネがいました。まだ子ぎつね。
何度も何度も会いました。
何度目かに、ああ、この子は車を待っているなと気づきました。
降りてみると、少しは逃げるのですが近づいてきます。足にひどい怪我をしていました。それから、私はドッグフードを常に持ち歩き、会えば与えていました。
同じことをしている夫婦に出会いました。
話を聞くと、この子は足を怪我する前から、車に近づきライトに集まる虫を取っていたそうです。きっと、人間も車も怖くなくなり車にひかれたのでしょうね。
季節は秋でした。しばらく見かけましたが雪の降る前に見なくなりました。
あの怪我から死んでしまったのか、車にひかれてしまったか。どちらにしろ、冬は越せないだろうとうちの親は言いました。
あの時、ひっ捕まえて獣医に見せれば良かったのか。
はじめから人間や車に警戒心が薄い時点で、自然界からは弾かれてたんでしょうね。

そうそう、キツネの笑う顔って、超ゾクっとします（笑）
生暖かい風が吹く日、ドックフードをあげていると、ギャッと軽くひと鳴きして
私を見てニヤァ〜と笑いました、まさにニヤァ〜と。
私は気持ち悪くなり、持ってきたフードをバラバラと全部置いて急いで帰りました（笑）

あんな顔、そりゃあキツネが化かすって言われるわ（笑）